パリは環状線(ペリフェリック)にぐるりと取り巻かれ、その先は郊外となる。セーヌ川がパリに入り、パリを出て行く二つの場所は、どちらにも正式な名称がつけられていない。

Aval-11

そのうちの片方、パリ南西の最下流に架かかり、15区と16区を斜めにつないでいる環状線の橋は、通称“アヴァル”橋Pont aval(下流の意)と呼ばれているらしい。ここからセーヌ川は大きく右に蛇行する。左岸の15区から環状線を超えた南側の郊外は、イッシー・レ・ムリ ノー Issy-les-Moulineaux、セーヌ川に沿って少し西にムードン Meudon(ムードンの森で有名)、セーヴル Sèvres(セーヴル焼きの美術館あり)、さらに西に行くとヴェルサイユ Versailleへと続く。“アヴァル”橋を渡った16区の環状線の外側はブーローニュ・ビーヤンクール Boulogne Billancourt、その上がブーローニュの森。これを包むようにしてセーヌ川は北上していく。(その2に続く)

Aval-22