marie2

左岸からトゥルネル橋を渡ってサン・ルイ島に入る。

橋よりも道幅の狭いその道はドゥ・ポン通り(Deux Ponts:二つの橋の意)、約200m行くと、もう島を横断したことになって再びセーヌ河畔に出る。そこにかかっているのがマリー橋だ。

長さ 92m、幅22m、それぞれ形の異なる五つのアーチからなる石橋。パリで最も古くに建設されたものの一つで、現存する橋ではポン・ヌフの次に古いことにな る。

hashinoue

前にも書いたとおり(Vol.036)、現在のサン・ルイ島の前身は二つの小島だった。それを一つにして橋を架けようという開発計画 は1605年から提唱されていた。ようやく王の承諾を得て、実際に建設が始まったのが1614年(サン・ルイ島が建設された年)、しかし橋が完成して人が 通れるようになるのは1635年。じつに21年後である。いくら中世とはいえ、ずいぶん気長な話ではないか。

はじめからそれを構想し、最後までやり 遂げたのが、鉄の意思の人クリストフ・マリーだった。そう、この橋の由来は女性の名前ではなかったのだ。「マリー」というので、勝手に女性の名と思い込んで いたけれど。(その2に続く)

porte3