その後、1709年の大晦日にこの病棟兼橋は崩れてしまうが、すぐに建て直され、病人たちは1847年までセーヌ川の流れを見ながら入院生活をした。1848年になって、船がセーヌ川を航行できるように大きなアーチ一つの橋に建替えられた。1883年、鋳鉄製の、今度は上に建物が乗っかってない橋がかけ直され、現在 に至っている(2004年に表面が塗り替えられた)。

ドゥブル橋は長さ45m幅20mと短く、車両通行禁止のホコ天。中央部分ではよくローラースケートの曲芸の練習や デモンストレーションが行われている。冬でもこの通り。

roller_sroller3_srora-4_s

さて、散歩の続きをしよう。ノートルダム大聖堂の真後ろを通ってシテ島側からアルシェヴェシェ橋(Vol.047)を渡り、そこからドゥブル橋を眺める。 そして左岸5区のモンテベロ河岸をすぐ右に曲がる。ノートルダム大聖堂(右手)のまた違った華麗な横顔を少しづつ楽しみながら河岸の歩道を歩く。

monte_t

セーヌ沿 いの古本屋ブキニストたちが軒並み店を構え、一つ一つビニールのカバーのかかった古本や観光客むけグッズを売っている。ドゥブル橋はそれにかくれて見えないが、じつに絵になる場所なので、絵はがきや写真で見知った方は多くいるはずだ。そのまま300メートルほど行く。

途中、川縁まで降りてキャラメル色の ドゥブル橋を下から眺める。橋桁に凝らされている意匠はなにやら日本趣味(?)。2004年以前のドゥブル橋は深緑色で、レースのようなノートルダムの前 面によく映えた。わたしの好みでは、前の方が渋くてよかった気がするが、灰色の空の下、暖かい色合いを添えたかったのかもしれない。(その4に続く)

double4_t