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パ リのセーヌ川にかかる37の橋のうち、上流から数えて22番目だが、地図で見ると、事実上の中心に位置している。そんなど真ん中にありながら、カルーゼル 橋という名前から華麗なイメージを想像すると多いに裏切られる。ずいぶん質素で、渡ってみても特徴のないただの通り道とでもいおうか。橋の四隅にそびえ立 つ彫像がかろうじて貫禄を添えている。

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歴 史的にもかなり浅く、建設されたのは19世紀前半だ。1831年、当時のフランス国王ルイ・フィリップの治世のときのこと(Vol.042 ルイ=フィ リップ橋 2014年11月6日参照)。工事が始まった当初の橋は左岸のサン・ペール通りの延長線上にあったため、「サン・ペール橋」と呼ば れるはずだった。ところが、橋が完成した1834年、ルイ・フィリップが右岸のカルーゼル広場にちなんで「カルーゼル橋」と名づけた。また、広場に面して ルーブル宮(現在のルーブル美術館)があったため「ルーブル橋」とも称された。(その2に続く)